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イクメン読み聞かせソムリエ

3人の娘を持つイクメンによる四苦八苦の生活の中から,,絵本や読み聞かせの寄りな情報を発信します。

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文字どおり文字のない絵本、つまり本当に絵だけの絵本を紹介します


絵本とはいっても、文章が全くなかったら、読み聞かせしにくいと思うでしょうが、逆に意欲をかき立てられる3冊を紹介します。


 

ショーン・タンの「アライバル」は、移民する決意、孤独、厳しさといったものを、淡々としたスケッチの中で表現しています。それは、異国以上の、見たことのない世界そのものを精密に描きだします。文章がないことが、言葉の通じない世界を表現することにつながっていて、テーマとスタイルの見事な融合となっています。大人向き。または、背伸びしたい子ども向き。

イソップものがたり ライオンとねずみ」は、有名なイソップ物語を使用しているので、文字や文章はいらない、でも、だからこそ難しい描き方に潔さがあり、「読み応え」があります。読み聞かせするのにも最適です。読み手が自分の言葉で物語を考えることが出来るのですから、それを想像するだけで、わくわくしてきます。

ライオンに食べられそうになったねずみが助けられて、小さい生き物が何倍も大きく力のある猛獣に恩返しをするという、イソップの有名なストーリーなので、思い出しながら、子どもに読み聞かせをしました。考えようによっては、自分でお話を自由に工夫して組み立てて話せるということ。いろいろと工夫しながら子どもの興味を引くことはなかなか面白い体験です。

最後の「アンジュール ある犬の物語」は、捨てられた犬のさすらいを、単色の鉛筆画だけで描ききり、その孤独と寂しさを余すことなく表現しています。当然、底に台詞はありません。でも、交通事故に遭った車の衝撃音が聞こえてきますし、ラストの犬の喜ぶ声も聞こえてくるようです。

文字はなくても、文字がないからこそ、創造力が豊かになる体験ができる3冊です。