イクメン読み聞かせソムリエ

3人の娘を持つイクメンによる四苦八苦の生活の中から,,絵本や読み聞かせの寄りな情報を発信します。

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ジョン・バーニンガムの絵本「おじいちゃん」は絵本を最大限活用した傑作です


見開き2ページが一つの場面であり、ページをめくって時が過ぎることを感じさせる絵本という特性を、最大限活用した傑作です。ラストでは、泣けます。でも、最後のページには希望もあります。

おじいちゃん (海外秀作絵本)

おじいちゃん (海外秀作絵本)

女の子とおじいちゃんの交流を緩やかに描いています。地の文は2人の会話だけですが、絵を見ることで、状況がはっきりしてくる、そんなバランスの取れた絵本です。

最初の場面は、春でしょうか? 園芸を楽しむおじいちゃんに、「虫も天国に行くの?」と聞く女の子。

次の場面では、それぞればらばらに自分の好きな歌を歌っている様子。まだ、関係はぎくしゃく。時にはけんかして、台詞もなくおじいちゃんは右を、女の子は左を向いているだけの場面もあります。

それでも、釣りをしたり、おままごとをしたり、読み聞かせをしたり、海に行ったり、スケートをしたり、いろいろ一緒に体験することで、少しずつ距離が近づいてきて、仲良くなります。色鉛筆でラフなスケッチのように書いた絵が、繊細に2人の関係の変化を示していきます。

そして、「にわであそべないよ」「おじいちゃんもあかちゃんだったことがあるの?」といった会話や、「アフリカに行こう」と話している場面の次のページは衝撃的です。

台詞もなく、たたずんでいる女の子に色はついていません。

それだけに、ラストシーンで元気にベビーカーを押している女の子が愛おしくります。

ぜひ、読み聞かせをして、こどもと一緒に泣いてください。そして、子供のおじいちゃんやおばあちゃんである自分の親を大切にしたくなることでしょう