イクメン読み聞かせソムリエ

3人の娘を持つイクメンによる四苦八苦の生活の中から,,絵本や読み聞かせの寄りな情報を発信します。

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猫の描き方が猫らしい絵本「てつぞうはね」


猫好きな方におすすめの絵本です。
変幻自在に姿を変える猫のてつぞうを描くのびのびとして筆致とテーマがピッタリで、ページをめくる度に笑ってしまいます。
表紙の猫の姿からして、変わっていて、目を惹きます。


てつぞうはね

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書評

桜の花びらを追いかけたり、バスマットみたいにのびたところを踏んづけられたり、雷に怖がったりする猫の愛らしい姿に子供も大笑い。でも、衝撃の展開が待っています。

その肝心の場面には、台詞も地の文もありません。だからこそ、寂しさが募ります。でも、次の場面で出てくる2匹の猫に癒されます。作者の方の実体験から来ているらしい物語なので、人生はこうして続くんだ、勇気づけられます。

自分の体験を客観的に物語に出来るミロコマチコさんを、尊敬します。悲しみにずっと沈んでいるのではなく、読者へのメッセージとして作品に昇華させる力。それは、人間の持つ素晴らしい能力です。

ちなみに、謎のタイトル、「てつぞう」とは猫の名前です。てつぞうはね、と読者に説明する語り口から一転、てうぞうに語りかける最後の場面には涙ぐみました。