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イクメン読み聞かせソムリエ

3人の娘を持つイクメンによる四苦八苦の生活の中から,,絵本や読み聞かせの寄りな情報を発信します。

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絵本「きりのなかのサーカス」意味を問うのは、それこそ意味の無い絵本


霧がただよう街の風景を、トレーシングペーパーに描かれたイラストで表現された幻想に満ちた絵本「きりのなかのサーカス」です。


きりのなかのサーカス

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まるで、夢を見ているようにゆっくりと眺めていき、あらわれる原色に満ちたサーカスの世界にも、魅了されます。

ストーリーはないので、読み聞かせはしにくい絵本です。むしろ、じっくりと1人で味わい、各ページのイラストや、意味があるようでナンセンスな言葉のハーモニーを読み解くことに楽しみが見いだせるでしょう。

モノクロに青信号だけが色づいた霧の世界から、一転して、原色の赤や黄、青の色が満ちたサーカスの世界に入ると、切り抜きが効果的に仕掛けられていて、ページをめくる楽しみが増していきます。ピエロや重量挙げ、動物、楽器、鳥、そして、はえが動き出す華やかなページに惑わされいると、最後は、霧の公園に入っていき、静かに幕を閉じます。

意味を問うのは、それこそ意味の無い絵本でしょう。それでも、解釈を求める場合は、表紙の見返しにあるタイトルの下に記された作者ブルーノ・ムナーリの短文に答えが潜んでいるかも。

谷川俊太郎さんの訳も、「もこもこもこ」を連想させる言葉に満ちています。