イクメン読み聞かせソムリエ

3人の娘を持つイクメンによる四苦八苦の生活の中から,,絵本や読み聞かせの寄りな情報を発信します。

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子どもがご飯を食べ残すときには、絵本「ぶたにく」

子どもたちも小学校高学年ともなると、太ることを気にし始めます。親から見ると太っていないのに、友達の方が細いとか。だから、せっかく作ってあげた焼肉の夕飯も残されてしまうことがあります。もったいない、でも、怒っても治らない。そんなときには、絵本「ぶたにく」です。

 

 

ぶたにく

ぶたにく

 

   子豚の可愛らしい写真に、「ぶたにく」のタイトル。違和感に誘われて、絵本の扉を開くと、かなりほっこりさせられた後にゾッとして、考えさせられる怖い絵本でした。ルポルタージュものより、より現実を味わえます。

   絵本というより写真本です。舞台は鹿児島知的障害施設。入所者が豚を育てています。いきなり、豚の出産シーンの写真に、度肝を抜かれます。生命の神秘。一気に14匹生まれますが、そのうち2匹は死産。自然の摂理の厳しさに、読んでいた子どもたちもしんみりしてしまいます。

   とにかく、豚の生活に密着して、ギリギリまで接近して撮影された写真に圧倒されます。読んでいる私たちが豚に寄り添っている気分になれます。

   母豚の乳首を奪い合う子豚たち。ここでも弱肉強食の世界。強い子豚が、よく乳が出る乳首を選ぶそうです。

   子豚たちの写真に愛着が湧いたころ、豚の餌は人間が食べ残した残飯だという現実を突きつける写真が出てきます。もったいない。子豚たちのおかげで無駄がなくなります。残飯の中には豚肉が入っていることもあるという文章にどきりととさせられたけど。

 子豚たちの愛くるしい成長の写真にほっこりした後、10か月目の写真。屠殺場へと連れて行かれます。1頭が豚肉になるまでは、わずか25分だとか。豚肉になった写真に言葉もありません。

  そして、施設では、また豚の出産が始まります。人生ではなく、豚の一生は、その繰り返し。絵本の最後の言葉「すべて食べ尽くしてこそ、むくいること」に納得できる絵本でした。

   この絵本を読んでから、子どもたちは食事を残さずに食べるようになりました。